3月中旬の「春分の日」を中心とした一週間をお彼岸と呼んでいます。
彼岸とは、此岸(私たちのいるこの世界)から、彼岸(苦しみから離れ、
悟りの境地 仏さまの世界)に渡ることを表します。
この思想とご先祖さまを供養する行事が結び付いた日本独自の仏教伝統行事です。
春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」です。
このお彼岸の真ん中の日を「中日」といい、中日にはご先祖さま、
大切な人に対する感謝の日として「彼岸会」を行います。
また、前後各3日は、仏さまの境地に近づくために
6つの修行を1日に1つずつ修める日です。
【6つの徳目ー六波羅密(ろくはらみつ)】
1.「布施(ふせ)」:財や心を他人に施す
2.「持戒(じかい)」:心を戒める、他人に迷惑をかけない
3.「忍辱(にんにく)」:不平不満を言わない、腹を立てない
4.「精進(しょうじん)」:常に努力を惜しまない、全力でことにあたる
5「禅定(ぜんじょう)」:心を静かに保つ、反省を忘れない
6「知慧(ちえ)」:真実を見る知慧、正しい判断力
これを「六波羅密」といいます。
この修行を行い心ゆたかな存在となり周りの人たちを
も明るく照らせる人間となりたいものです。